戸建て購入前に知っておきたい修繕費の実態。30年で平均554万円、内訳は?
一戸建ての購入を検討していると、頭金や住宅ローンには目が向きやすいものの、「購入後にかかる修繕費」まで意識している人は意外と少ないのではないでしょうか。
アットホーム株式会社が15日に発表した「一戸建て修繕の実態調査2026」によると、新築の一戸建てを購入し30年以上住んでいる人が実際に支払った修繕費用は、平均554万円(平均築年数37.9年)。構造別では、木造住宅で506万8,000円、鉄筋・鉄骨造で666万4,000円という結果でした。(調査:全国1,098人対象、7月10〜11日実施)

どこに、いくらかかるのか
修繕が発生しやすい箇所と、その費用の目安は以下の通りです。
| 修繕箇所 | 修繕した人の割合 | 平均修繕回数 | 累計費用 |
|---|---|---|---|
| 外壁 | 69.1% | 1.7回 | 177万6,000円 |
| トイレ | 63.8% | 1.4回 | 37万1,000円 |
| 給湯器 | 61.1% | 1.8回 | 46万5,000円 |
特に目立つのが外壁の修繕費です。全体の修繕費554万円のうち、外壁だけで177万6,000円と、大きな割合を占めています。外壁は経年劣化が避けられない箇所であり、購入時にはあまり意識されないものの、長期的に見ると大きな出費になりやすいポイントといえるでしょう。
修繕費を「積み立てていない」人が9割超
今回の調査で見過ごせないのが、修繕費用をあらかじめ積み立てている人がごく少数だという点です。**91.1%が「積み立てなし」**と回答しており、その場合の対応策として最も多かったのは「日常の生活費から捻出する」(45.9%)でした。
つまり多くの人が、修繕のタイミングで初めて数十万〜百万円単位の出費に直面し、家計から急きょ捻出しているのが実情です。購入前から「将来的にどのくらいの修繕費がかかりそうか」を把握しておくことで、こうした急な負担を避けやすくなります。
修繕費の高騰で「見送り」も増加
近年は資材価格の上昇などを背景に、修繕費の負担感も増しています。調査では、修繕費相場を「非常に高い」「やや高い」と感じる人が合計**78.1%**にのぼりました。また、3人に1人が価格高騰や資材不足の影響を受けており、**46.3%が「修繕を見送った」**と回答。必要な修繕を予定通り行えないケースも少なくないようです。
購入前にできること
修繕にあたって見積りを取った人は約6割で、平均1.8社に依頼していたというデータもあります。これから戸建てを購入する場合は、以下のような点を事前に確認・意識しておくと安心です。
- 外壁・トイレ・給湯器など、修繕が発生しやすい箇所の費用相場を把握しておく
- 修繕費用を毎月少額でも積み立てておく仕組みを作る
- 不動産会社に、修繕費の目安や補助金制度について事前に質問する
住宅購入は「買ったら終わり」ではなく、「住み続けるためのコスト」も含めて考えることが大切です。今回のデータを参考に、購入前から修繕費への備えを検討してみてはいかがでしょうか。






