【原野商法】「渡りに船」のような「山林買います」の手紙には要注意!と地目が山林だったため現地確認
知り合いから「父親名義の土地を売却したい」という内容の売却相談を受けました。
お父様は既にお亡くなりになっており、お子様からのご相談でした。
場所は神奈川県外。厚木市から車で約1時間半の地域。
物件の所在地を聞き、
まずは不動産の謄本をあげて、
周辺の不動産は「売却物件が多いのか?」「成約事例は多いのか?」等々を調べます。
不動産の謄本をあげてみると「地目:山林」となっています…。
どこでも活躍するグーグルマップで現地を探すも現地に到着できず…。
ということもあり、
休日を利用して車でドライブ兼現地調査へ♪
現地へ行く前に役所で調査♬
役所の方、とても親切で気さくな方ばかり♬
諸々の申請書類にワタシの会社住所を記載すると
『お~遠方からご苦労様ですなぁ~』と。
不動産の調査に来た理由と「この場所に建物を建てる事出来るか?」を話すと…
『ここには建物建てるの…無理じゃ…』と…
若干の不安が当たり「建築不可」な土地でした。
このような案件、最近ご相談いただくことが多いです。。。
原野商法とは
1970年~1980年位に多かった山林や原野を売る商法です。
建築の予定等もないのに「近くにリゾート施設が出来る予定があるのでもうすぐ地価が上がる」とか「もうすぐ新幹線が通るようになる」等々の説明をし、土地として販売します。
この商法が流行った頃は、大型バスに乗ってみんなで現地を観に行くそうです。
観光とたくさんのお土産付きでみんなで現地を観に行くそうです。
そして、購入したと聞きました。
それから一度も現地に行くことはなく…
時が経ち…
所有者がお亡くなりになり、
お子様世代が「そういえば土地(山林)があったなぁ…」となり、
「あの土地どうする??」でご相談いただくケースが多いです。
売却はなかなか厳しいかと思います…。
ここからは別の方からの相談内容ですが、
地方(本州の北の方)に原野をご所有の方で、
「購入時は、新幹線が通るって聞いていたけど…あれから数十年…売却しようにも売れないよなあ…」と思っていたところに一通の手紙が届きます。
地元の不動産業者と思われる会社が登記簿謄本をみて手紙を送ってきたそうです。
実際に手紙見せてもらいました。
『ご所有の土地、〇〇〇万円で購入します』という内容でした。
まさに「渡りに船」「地獄で仏に会ったよう」「日照りに雨」「闇夜の提灯」。
が、ここでご用心ください。
原野商法の2次被害…
原野商法の2次被害「渡りに船」の手紙には要注意!
「ご所有の土地、〇〇〇万円で購入します」といった不動産業者。
「購入の条件は、現状の樹々を伐採してほしい。」と。
で樹々の伐採を依頼し、お金を支払うとけど、なんだかんだで購入しない業者。
結局、費用だけ支払う羽目に…。
このほかにも
- 管理費〇〇万円分支払えパターン
- 購入希望者がいるから売却のための調査費払えパターン
等々、ネットで検索するとたくさん出てきます。
【要注意!】遠方に土地(地目:山林)
ご両親から「土地(山林)を持っているんだよ」と聞いたことがある方はご注意ください。
そして、知らない不動産業者等から手紙が届いたら、更にご注意ください。